CVT/ATFの主な役割は「潤滑と冷却」です。油圧を発生させてギアチェンジをするサポートをするのです。トランスミッションの内部では熱が発生します。その熱を循環させて冷却し、部品が焼き付いてしまうのを防ぐ働きも持っています。さらにトランスミッションで発生した汚れを洗浄する作用も持っているのです。
新品のCVT/ATFは褐色で色の状態がよいものの、車を使用するにつれて汚れにより黒ずんでいきます。CVT/ATFの劣化が進むと変速がしづらくなってしまうでしょう。また発進をスムーズに行えないなど、不具合が生じてしまうケースもあるのです。
高温多湿などにより、CVT/ATFに水分やスラッジ(エンジン内部に溜まった汚れ)が蓄積してしまうことによって、しなやかさが失われます。潤滑の役割がうまく機能しなくなってしまいます。さらに日本国内の走行環境は、信号や歩行者の影響で発進と停止の繰り返しが多いのです。つまりCVT/ATFが高温になりがちなため、劣化を招きやすい状況となっています。
CVT/ATFが故障すると、20〜50万円という高額な修理費用が必要となる場合もあります。車の状態を維持しながら快適なドライブを楽しむためには、気をつけるべきことがあるのです。
通常CVT/ATFは、2~3万キロ程度ごとに定期的な交換が推奨されています。さらに日本国内のようなシビアコンディションで走行している場合、CVT/ATFの劣化が早いため車にストレスがかかります。CVT/ATFの定期的な交換はショックのない変速や、スムーズで滑らかな走行を促せるのです。性能を重視する方は、定期的に交換することを推奨します。
走行距離が10万キロを超えているような、長期間交換していなかったCVT/ATFの場合には、交換不要としている業者がほとんどです。長期間CVT/ATFを交換していない車には、トランスミッション内部にスラッジがかなり溜まってしまっています。
CVT/ATFには洗浄作用があるため、CVT/ATFの内部で発生した汚れを落としてくれる役割があります。しかし汚れが蓄積された古いCVT/ATFに新しいCVT/ATFを追加すると、洗浄作用により汚れが浮き出てしまうのです。浮き出た汚れはCVT/ATFの各部品を循環してしまい、バルブやクラッチに引っかかってしまいます。逆に変速不良や車の故障を、引き起こしてしまう可能性があるのです。
先に述べたようにCVT/ATFの修理費は非常に高額となります。交換して故障してしまうリスクがあるならば、車が問題なく動いている場合には、交換しない方がよいと考える業者も多くいます。
車の使い方や業者によってさまざまな考え方があるものです。交換を考える場合はディーラーと相談して、車のコンディションをみながら判断することがおすすめといえるでしょう。
CVT/ATFの交換には、5,000~30,000円程度費用がかかります。排気量が大きくなればなるほど、CVT/ATFの交換費用が高くなるのです。
CVT/ATFの主流な交換方法は、主に圧送式と循環式のふたつがあります。走行距離により向き不向きがあるなど、それぞれ特徴が異なります。
循環方式では、古い油を抜いて新しい油を少しずつ足していきましょう。全量交換が難しいため古い油と新しい油が混ざって故障を招くことがあります。走行距離が長い車にはおすすめできません。
圧送方式は、圧力をかけて内部のCVT/ATFを強制的に排除するやり方です。CVT/ATFが流れている部分に機材を繋げて交換します。スラッジや内部の汚れの除去作業に優れているため、走行距離が長い車でもCVT/ATFの交換に、対応できる場合もあるでしょう。
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